
看護学生の教育課程を
eラーニング化、学習効率を測定
近年の急速な医学の発達にともない、看護師に求められる知識・技術は高度化かつ専門化してきています。しっかりとした「知の定着」にeラーニングが役立つのか、教育の現場で一年間の実証実験をおこないました。
この事例のポイント
- 知識の定着には「反復学習」が重要です。何度も繰り返し確認テストを実施するにあたり、「学び~と」と「smart QUTE 3」を導入することで効果を得ました。
- 学習者の学習状況を管理、把握する際、「学び~と」のレポート機能が効果を発揮しました。
お客さまの課題
現代医療における看護教育では、習得すべき知識の量が増大しています。現代医療はチーム医療になっているため、看護師も多種多様な医療従事者(医師、薬剤師、栄養士、放射線技師、検査技師、理学療法士、作業療法士など)と共に働くことになり、看護師としての知識や技術だけでなく、他の職種とも共通した基礎的な医学知識をきちんと身に付ける必要があります。
そのような背景から、「数多くのテストの実施と実施後の振り返りを、管理側・受講側ともに負担なく実施できるソリューション」を探していました。
スタートとして、まずはひとつの学科の中で実証実験を行い、その結果をエビデンスとしてまとめたいと考えていました。
導入ソリューション
課題を迅速に解決するため、下記のサービスや教材を導入しました。
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学習管理システム 「学び~と」
簡単な操作で「グループごと、属性ごと」の学習状況をレポーティングできることが選定のひとつとなりました。
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テスト問題・クイズ形式のeラーニング教材を簡単に作成できます。選択肢のランダム出題や、シャッフル出題を簡単な操作で実施でき、並び替え問題や文中穴埋め問題など、紙のテスト以上に豊富な出題形式と表示形式を持っていることが高く評価されました。

導入効果
看護学科内での「学び~と」の利用により、看護教育におけるeラーニングの効果や有用性が定量的に測定されました。
また、それらの経緯とデータを論文としてまとめ、看護学会にて発表されました。(発表時に「学び~と」の画面を使用し、学習結果を説明しました)
聴衆の反応も非常に良く、多くの質問が寄せられたとのことです。

今後の展開
所定学科内での実証実験はいったん終了し、そのフィードバックを活用して全学的な展開を検討するフェーズに入っています。
上武大学では「生命の尊厳を基盤とした豊かな人間性を形成すること」、また「高度な知識と広い視野を持って主体的な看護を展開できる人材を育成すること」という大きなテーマがあります。その中で知識教育の部分をより無理なく、飽きが来ない形で効果的に実施するため、今後もeラーニングを活用してきます。